アダルトチルドレンの子育てにおける悩みと、それを乗り越えるためのポイント4つ

アダルトチルドレン

機能不全家族による幼少期のトラウマなどから、大人になっても生きづらさを感じてしまうアダルトチルドレン。

そして、それを克服できないまま親になってしまった、というケースも少なくないでしょう。

「子どもにどう接したらいいかわからない」

「世間の目が気になったり、大人同士の付き合いも難しく感じてしまう」

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、アダルトチルドレンが子育てをする際に悩んでしまう理由と、それを乗り越えるためのポイントを紹介します。

目次

アダルトチルドレンが悩む7つの理由

アダルトチルドレン

悩み①子どもへの接し方が分からない

1つ目の悩みとして、我が子への接し方がわからないというものが挙げられます。

アダルトチルドレンは、幼少期に親から責められる経験をしていることが多いです。

責めると一概に言っても、実際に叱られたりするだけでなく、無視された、泣かれた、などの経験も本人の責められ感につながっていることがあります。

この経験から、子どもが駄々をこねたり泣いたりすることに対し、「責められた」と感じてしまうことがあります。

そこからパニック状態となり、「どう接したらいいかわからない」と考えてしまうのです。

悩み③完璧を目指す

2つ目の悩みは、完璧主義になってしまうことです。

「失敗しないで」「親の言うことを聞きなさい」と親から言われた経験から、失敗してはいけない、と強く考えるようになってしまいます。

それが子育てにも影響し「こうしなきゃいけない」と考えてしまうようになり、正解がないはずの子育てでも完璧を求め、もしかすると子どもにもそれを強要してしまうかもしれません。

悩み③自己嫌悪

悩み1、2のようなことが原因で、自己嫌悪に陥ることもあります。

子どもへ強く当たってしまったり、少しでも失敗と感じることがあったりすると、「どうして自分はこうなんだ」「自分が全部悪いんだ」と、アダルトチルドレンの特徴である自己否定感が顕著に現れてしまうでしょう。

悩み④他人と比較する

4つ目の悩みは、他人と比較をしてしまうこと。

特に、幼少期に親から他人と比較されて育った経験があるアダルトチルドレンはこの悩みを抱えやすいです。

無意識レベルに他人との比較が刷り込まれているので、「自分の子どもも誰かと比較されてしまうのではないか」と考えてしまうことがあるかもしれません。

また、自分の家庭と他人の家庭を比べ、「他の家ではこれができているのにうちはできていない」「私のせいだ」と考えてしまうこともあるでしょう。

悩み⑤世間の目を気にしすぎてしまう

悩み4と似ていますが、世間の目を気にしすぎてしまうという悩みもあります。

責められることを恐れるあまり、「指摘されたらどうしよう」「間違っていたらどうしよう」と周りの目や声に怯えることになってしまうのです。

その結果、他人の意見に振り回されることになってしまったり、それによって自分自身を見失ってしまうこともあるでしょう。

悩み⑥ひとりで抱え込む

6つ目の悩みは、ひとりで抱え込んでしまうこと。

これまで出てきたような、責められていると感じてしまう、完璧主義で失敗が怖い、誰かと比較してしまう、などの悩みを抱えると「否定されたくない」「責められたくない」という気持ちが生じます。

そこから「誰にも相談できない」と思い込み、実際に誰にも相談できずひとりで抱え込んでしまいがちです。

悩み⑦ママ友との付き合いに疲労

自己否定感や責任感の強さによって人付き合いに難しさを感じるアダルトチルドレン。

子育てにおいては、子どもだけでなくそのママ友とも付き合っていく必要があります。

しかし、うまく付き合っていくために自分を取り繕ってしまったり、相手に合わせようとしてしまったりすることで、気疲れの原因になってしまうでしょう。

アダルトチルドレンの子育てを乗り越えるために大切な4つのこと

アダルトチルドレン

頑張っている自分を受け止めること

まずは、頑張っている自分を受け止めてあげましょう。

一生懸命子育てをしている時点でそれは誇るべきことであって、自分なりに自分のペースで向き合っていけば良いのです。

最初は難しいかもしれませんが、「今日は予定したよりも家事ができた」「ごはんをいつもより食べてくれた」など、少しずつ自分を認めて、褒めてあげてください。

自己理解をしていくこと

頑張っている自分を認めてあげることができたら、次は自分と向き合って、理解してあげましょう。

まずは今までただ悲しくなったり怒ってしまっていた感情と向き合い、「どうしてそう思ったんだろう?」と考えてみてください。

そうすることで「そうか、自分はこれが悲しかったんだ」と理解し、本来の自分を認めてあげることにつながります。

幼少期に傷ついた心を少しずつ認め自己理解を進めることで、自己否定感を緩和していくことができるはずです。

子育ては理想通りではないことを受け入れてあげること

理想の子育てはもちろんあってもいいですが、その通りになることは中々ないことを理解しておきましょう。

それを理解しておくことで、その通りに行かなくても自分を否定したり、他人と比較することがなくなります。

あくまで理想は理想です。

自分がした選択を受け入れていくようにしてみましょう。

アダルトチルドレンそのものを克服していくこと

これは、最初はなかなか難しいかもしれません。

アダルトチルドレンを克服するためには、自分と向き合い、少しずつ自分を認め、傷ついてしまった心を少しずつ癒していくことが必要になります。

ハードルが高いと思う方は、専門機関でカウンセリングを受けてみるなど、専門家を頼ってみてもいいかもしれませんね。

アダルトチルドレンを克服して親子で幸せな人生を

アダルトチルドレン

アダルトチルドレンの子育てでは、その自己否定感の強さなどから悩みも多く抱えてしまいがちです。

理想の子育てと実際に自分がしている子育てが違い、それだけで「自分はダメだ」と思ってしまうこともあるかもしれません。

しかし、自分の選択や頑張りを認め、少しずつ自分と向き合っていくことで、アダルトチルドレンは克服することができます。

子育てに正解はありません。

迷ったり、困ったりしたときは、周りの人や専門家に相談しながら、自分のペースで、自分の思うように、子どもとの大切な時間を過ごしてみてくださいね。

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