桑原先生の経歴をぜひ教えてください

パニック障害で看護の大学を中退せざるを得なかった経験があります。幼い頃から、家族の感情を察知し、周りの人の相談役になることが多かった私は、心理学への興味を持ち続けていました。
結婚して子育てをする中で、自分の人生を見つめ直す機会があり、「本当にやりたいことは何だろう」と考えた時、やはり心理学だと確信しました。
子育てをしながら大学に編入し、心理士の資格を取得。その過程で、自分の過去の生きづらさや、他者に過度に合わせてしまう傾向にも気づきはじめました。
働く場を探す中で保育士の資格も取得し、発達障がいのお子さんたちと関わる仕事に就きました。そこでも、子どもたちの行動の背景にある心理面に着目せずにはいられず、さらにカウンセラーの資格も取得しました。
そんな矢先、双子の赤ちゃんを亡くするという深い喪失を経験。それまで頑張ってきた全てが意味を失ったように感じる日々を過ごしました。でも、”どん底”のように感じた経験があったからこそ、「これ以上失うものはない」という解放感をもたらしてくれました。
今は、自分の経験や感じてきた痛みを活かして、生きづらさを抱える方々のカウンセリングをしています。
特に、家族関係の中で自分らしさを失ってしまった方々の気持ちに寄り添える存在でありたいと思っています。
私自身、多くの方との出会いや支えがあって、今の自分を取り戻すことができました。その経験を活かし、出会うクライアントの方々と共に、心の傷の回復と新しい未来へ一歩一歩進んでいきたいと思っています。
アダルトチルドレンのかたのカウンセリングで大切にしていることを3つ教えてください。

①安心してお話できる環境作り
アダルトチルドレンで悩む方の多くは、幼い頃から、家族の機嫌を読み、空気を読み、「良い子」でいることに必死だった方が多いのではないでしょうか。
「自分の気持ちよりも、まず相手の気持ち」「怒ってはいけない」「迷惑をかけてはいけない」…そんな思いを抱えながら生きてこられたことと思います。
だからこそ、カウンセリングルームは、そんなあなたが「やっと見つけた」と感じられる安全な場所でありたいと思っています。ここでは、あなたの感情や考えのすべてが大切にされ、尊重されます。
「こんなことを言ったら引かれるかも…」
「この気持ちを話して大丈夫かな…」
そんな不安を感じることも、とても自然なことです。
でも、ここではその不安も、怒りも、悲しみも、すべてあなたの大切な一部として受け止めます。あなたの中にある「生きづらさ」や「モヤモヤ」を、一緒に紐解いていきましょう。このカウンセリングでは、ご相談してくださる方の感情や考えをすべて大切にしたいと思っています。
②すべての感情を否定せずに、自分の本音の気づきになるように
「この気持ち、おかしいのかな…」
「こんなことを感じる私は、間違っているのかも…」
子供の頃から、あなたは周りの大人たちから「怒ってはダメ」「泣いてはダメ」「我慢しなさい」と言われ続けてきたのではないでしょうか。そして今でも、自分の感情を抑え込むことが「正しい」と信じているかもしれません。
でも、あなたの中にあるその感情は、決して「悪いもの」ではありません。
むしろ、あなたの心や体を守るために必要不可欠な大切なメッセージなのです。怒りは、あなたの境界線が侵されていることを教えてくれます。
悲しみは、あなたにとって大切なものを失った証です。不安は、あなたを危険から守ろうとする防衛本能なのです。
ここでは、あなたのどんな感情も否定されることはありません。むしろ、その感情こそが「あなたらしさ」の重要な一部だと考えています。
長年抑え込んできた感情を、一度に解放する必要はありません。このカウンセリングルームという安全な場所で、あなたのペースで、少しずつ、丁寧に向き合っていきましょう。
③あなたの本来の姿を見つける
「私って、いったい何がしたいんだろう…」「このままでいいのかな…」
いつも誰かの顔色を窺い、期待に応えることに必死で、気づけば自分の望みや夢を忘れてしまっていませんか?
「周りの人を優先するのが当たり前」
「自分のことは後回しでいい」
「人に迷惑をかけてはいけない」
そんな思いでここまで生きてきたあなたは、本当によく頑張ってこられましたね。時には心が折れそうになりながらも、必死に踏ん張ってきた日々。それは決して無駄ではありません。
むしろ、その経験があったからこそ、あなたは人の気持ちがわかる繊細さや、深い思いやりの心を育んでこられたのです。その優しさは、あなたの大切な強みなのです。ただ、もう少し自分にも優しくなっていいんですよ。
このカウンセリングでは、あなたの中に眠る「本来の願い」や「秘めた可能性」を、一緒に探していきたいと思います。これまでの生き方を否定するのではなく、その経験の中にある気づきや学びを活かしながら、新しいあなたの物語を紡いでいきましょう。
「自分らしく生きる」という言葉は、とても重たく感じるかもしれません。でも、急ぐ必要はありません。小さな一歩から、ゆっくりと始めていきましょう。あなたの新しい一歩に、私も寄り添わせていただければ幸いです。
③アダルトチルドレンで悩んでいる方へのメッセージ

「もっと肩の力を抜いていいんですよ」
これが、私がカウンセリングでお会いする方々に、まず最初に伝えたい言葉です。
多くの方が、一人で頑張りすぎて、心が疲れ果ててから来られます。でも、そんなふうに一人で抱え込まなくていいんです。完璧な答えを自分だけで見つけ出そうとしなくていいんです。
私のカウンセリングルームは、あなたが安心して休める場所です。ここでは、あなたの話を全て受け止めます。自信がないときには、あなたの中にある素敵なところ、頑張れているところを一緒に見つけていきましょう。
「これからどうすればいいんだろう…」
その答えは、焦って出す必要はありません。一緒にゆっくり考えていきましょう。
私はこれまで、小さな子どもからご年配の方まで、様々な方々とお会いしてきました。そこで気づいたのは、人生には常に悩みがつきものだということ。そして、一つの悩みが解決しても、また新しい悩みが生まれることもあるということです。
でも、それは当たり前のことなんです。人生の節目節目で、誰もが悩み、立ち止まり、考えます。
そんなとき、誰かに話を聴いてもらうだけで、心が少し軽くなることがありますよね。あなたの話に耳を傾け、時には優しく背中を押させていただける存在になれたら…それが私の願いです。一人で抱えているその重荷、少し一緒に分けあってみませんか?